学生ローンの返済と付随する問題

学生ローンの利用にあたって、いくつかしっかりと覚え、理解しまければいけない点がいくつかある。
中にはとても重要な事項もあるので、しっかりと理解して頂きたい。

返済方法

学生ローンでは返済方法が2分化しており、主流である元金自由返済方式に対し、アミーゴ・キャンパス系が取り入れる借り入れ残高スライドリボルビング方式がある。
まず、多数派である元金自由返済方式だが、この方式は1ヶ月に一度、最低利息以上払えば後は自分で返済額を決められるというもので、学生向けの返済方法といえるものである。
一方の残高スライドリボルビング方式は、最初に借り入れた金額によって最低返済額が固定化されるものである。
元金の返済も含まれる為、試験期間中などアルバイトがなかなかできない時期は、返済が困難となる恐れがある。
どちらが良いとは言わないが、最低利息だけでも済む元金自由返済の方が学生向けといえるのかもしれない。
それぞれ長短はあるので、しっかりと自分自身にあった返済方法を選ぶと良いだろう。
例えばルーズな性格の人は元金自由返済は向かないので、残高スライドリボを扱う学生ローンを選択するべきだろう。

●メリットとデメリット
元金自由返済方式のメリットは言うまでもなく自分のペースで返済できる点だが、残高を把握しにくい、あるいはいくら返済すれば良いのかわかりにくいというデメリットもある。
残高スライドリボルビング方式は、毎月の返済額が一定なのでわかりやすいという一方で、返済額が大きく設定される分、負担が大きくなるという点が懸念されている。
どちらも残高を知るには一部の学生ローンを除いて電話で確認するしかない。
学生ローンで唯一インターネットで残高を確認できる会社があるので、そういった選び方もあるだろう。

●返済シミュレーション
現在の貸金業法では、貸金業者全体にホームページを運営する場合、返済シミュレーションの設置が義務付けられている。
学生ローンでは例外なく返済シミュレーションを用意しているので、月々の返済額の目安として利用参考になる。
計算パターンは2種類あり、月々の返済額を固定して計算した場合と、返済回数を指定して計算する方法の2通りだ。
前者は例えば10万円を借りて毎月1万円ずつ返済した場合、何回で完済になるのかをシミュレーションをする。
後者ははじめに回数を指定し、毎月いくらの返済額になるかをシミュレーションする。
例えば10万円を借りた場合、10回で返済するには毎月いくら必要かを計算する方法だ。
返済計画をきちんとたてたい場合に便利なツールなので、ぜひ利用してほしい。

●残高を知るには?
学生ローンでは基本、残高確認は電話問い合わせとなる。
友林堂では事前登録さえ済ませれば、インターネットでの確認が可能だが、友林堂以外は全て電話によるものとなっている。
店頭返済の場合はその場で領収書を貰えるが、銀行振り込みの場合は申し出がない限り郵送はしていない。
理由は、学生は親と同居の場合が多く、本人の希望なく郵便物を送る事は、迷惑をかけてしまう可能性が高いからである。
通常の返済における領収書は上記の通りだが、完済の場合は事情が違ってくる。
なぜならば、完済した旨を本人に伝える必要があるからだ。
完済した事を知らず、永遠振込を続ける利用者も多く、超過入金がかなりあるのである。
そこで、完済の場合については、一人暮らしの場合は郵送希望の有無にかかわらず、もれなく発送している学生ローンが多い。
一方、家族と同居の場合は、郵送は行っていない。
プライバシーの保護を優先としているのである。
ただし、いつまでも超過入金分を放置するわけにはいかないので、一定の金額に達したら携帯電話への連絡を試みるが、こういう人たちは長期間連絡を取っていない人たちなので、まず連絡が取れる事は少ない。
最終的には文書を送付してしまう事となり、すでに親元を離れて一人暮らしをしている場合なんかは、親などに見られてしまう可能性が高くなってしまう。

こういった事態を防ぐ為にも、学生ローンへの定期的な電話連絡(残高確認をするなど)が重要となるだろう。
特に住所変更や携帯電話の番号が変わっている場合などは、学生ローンにその旨知らせておく事は大切な事である。